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書店にて

退院後のある日、
家族が本を買いに近所の大きな本屋さんに行くというので、ついて行ったときの事です。

私もほしい本があり、
主人に書店内の検索(どの棚にあるかまで書店内の地図も出てきて便利!)をしてもらって、
探していた本を見つけたときのこと。

何気なくその上段の棚の中の一冊に目がとまり手に取ったところ、
それは乳がんの治療をしていない人の本でした。
偶然でした、
題名からは乳がん患者の本とはわからないのに。

以前の私と同じ考えの人がいるんだと読んでいくと、
その方は、若い頃から自殺願望があり、
乳がんになったことを神様に感謝しているという考えの持ち主でした(すでに亡くなっています)。

私は単なる臆病者でしたので、手術を受けない理由が違っていましたが、
読み進むうちに、すごく悲しい気持ちになってきました。
私も家族にこんな思いをさせていたんだと、
あらためて自分のしていたことのバカバカしさを知り反省しました。

でも、不思議な出来事だったなあ、
何万冊もある本の中の一冊を偶然手にとらされ、
私のしていたことを気づかされたのですから。

退院

入院生活を思い起こすと、
暇だったなあと。

術後3日目からは、
手術を受けた側の腕を上げる体操(マンマ体操)や、
腕がどこまで上がるかの計測がありましたが、
その時以外はいたって普通。

みんな暇だから、
ロビーで話したり、
おやつを食べたりで、
病棟は本当ににぎやかで明るい雰囲気でした。
「ここにいると大きな病気をしているように思わないよね」
と言っている方がいましたが、
そのとおりに思います。
本当にみんな明るく元気でした。
ここに来る前までは暗い入院生活を送るのだろうなと思っていたので、
すごく意外でした。

乳がんを告知された人は、
病棟の見学をしてみてはいかがかな。
乳がんの先輩がみんな明るいので、
少し安心すると思うな。

乳がんの状態は人それぞれでしょうが、
今にして思えば、
私の場合、手術そのものは、
そんなに大変ではなかったなと思います。

10日目の夜、
みんなにお別れの挨拶をし、
翌日無事に退院したのでした。

入院から退院までがスムーズに進み、
これもレイキのおかげかな。

手術

手術の順番はその日の一番最後。
風邪をひいて手術を受けられない方がいて、
予定より2時間早く呼ばれました。
なので家族は間に合わず、同室の先輩患者さんに
見送られて手術室に行ったのでした。
むしろ家族がいなくて逆にホッとしていた気がします。
主人と娘は、私が手術室に入った15分後に
父もその後すぐに着いたそうです。
私が戻るまで何を思っていたのやら。

3時間後に手術室からベッドにそのまま寝かされ、
ゴロゴロと押されて病室へ。
家族は執刀した先生に呼ばれて結果を聞かされたとのこと。

手術は無事終了。
リンパなどへの転移も現段階では発見できない
とのことで、ひとまず安心です。
私自身はというと、意識は朦朧としていましたが、
麻酔が切れるほど、痛みでだんだんと目が覚めます。
でも、心の中では
「あんなに嫌だった手術が終わったんだ。
 やっと終わったんだ。」
と嬉しさがこみ上げていました。
左胸はすべて無くなってしまったのに、
気持ちはスッキリ、生まれ変わったようです。

手術間近

手術2時間前、また不思議な体験をしました。

ベッド上で静かに目を瞑っていると
これからの手術を連想させるような
真っ赤な煙のようなものが、
次から次へと順に出てくるのです。
目を瞑ってじっと見ていましたが
後からプラクティショナーさんに聞いたところによると
前向きな、大丈夫だよ というようなメッセージを
含んだようなもの、ということでした。